ものづくりとジャズのイベント
写真は過去数回のイベントの様子です♪
このイベントも以前からやりたかったものですが、イメージとしては、ジャズの生演奏が流れる中で、おしゃべりしたり、ものづくりをしたり、コーヒー飲んだり、そこにいる誰もが好き勝手に過ごせる極めて自由な空間です。
我々夫婦は以前より、「大自然の中で出来る限りの自給自足とアートと」、、、という
ライフスタイルを目指してきていましたが、このようなイベントを実施して行く事が、いずれ理想のライフスタイルに繋がるだろう、と考えています。
一緒にやる事になったメンバーは、絵本の読み聞かせとピアノ即興をやったSさん夫婦。
私達夫婦には9歳と6歳の娘がいますが、下の子はSさんの息子さんと同級生な事もあり、家族ぐるみで仲良くさせて頂いてます。
昨年末より今まで既に三回を数えるこのイベントですが、その名も「とんちんかん」。このイベント名は6歳の娘が考えました。とても気に入ってます。何せこの名前のおかげで、かなり自由度が上がってます。
過去三回を振り返ります。
一回目「冬のとんちんかん」
2022年12月実施
私達の町の少し外れに、暖炉とグランドピアノ、ピザ釜、アロマオイル精油機、調理室などを完備した素敵なログハウスがあります。
ガーデニングフォレスト・フレペという場所です。
雪の中で暖かい暖炉とジャズピアノの生演奏を聴きながら、毛糸を使った手作り小物をしたり、コーヒーやクッキーを楽しむ空間を用意しました。
絵本の読み聞かせとピアノの即興演奏も数回に分けて開催。
クッキーは、地元産の「はるきらり」という小麦粉を仕入れ、調理室で奥さんが手作り。5個で100円。たくさん作りましたが、完売しました。
当日は老若男女多くのお客様に来ていただき、とても素敵な会となりました。
二回目「参楽器のとんちんかん」
一回目を実施した際、小学三年生だった娘の担任の先生が、参加出来なくて残念だったので、三学期にやって欲しい、と頼まれたのきっかけで開催しました。
そこで思いついたのが、「参楽器」という名前。「楽器を持って参加しよう」というイメージです。
以前私は娘の小学校で音楽の特別授業をやらせて頂きましたが、その時やったのが、この即興合奏のです。
そこで、この手法をイベントで町民の方々にも経験してもらおう、と思ったのがきっかけです。
当日は、絵本の読み聞かせとピアノの即興演奏から始まり、自由参加の即興合奏、町の木工所から頂いた木片を使って自由に手作り出来るコーナーも用意しました。
そして最後はジャズ演奏も。
また前回好評だったとんちんかんクッキーも。
当日は大盛況。たくさんの方が楽器を片手に合奏に参加して頂きました。
また、この日をスタートとして、「とんちんかん楽団」なるものが誕生しましたので、記念すべき会になったと思います。「とんちんかん楽団」については後日!
三回目「Jazz Liveなとんちんかん」
今回は、ジャズピアノトリオの生演奏とニットカフェをテーマにしました。
移住してきてから、縁あって結成してピアノトリオの演奏の場をと実施しました。
はじめに絵本とトリオの即興演奏。これがなかなか素敵な試みでして、、、。一応私なりに一ページごとにコードだけ決めていきました。
そしてその後はジャズトリオ演奏をききながら、奥さんがニットカフェを開催。
この日もたくさんの方々にお越し頂きました!
四回目「和のとんちんかん」
和をイメージしたイベントにしました。
町内の俳句会の方々が詠んだ珠玉の作品12品を提供して頂き、その句を詠みあげてもらい、イメージに合わせて即興でピアノ演奏をするというもの。
句会のメンバーの方々も参加頂き、喜んでもらえました。私自身、初めての経験でして、皆さんの句を何度も読み返すうちに、その背景が頭に浮かび、それを音楽で表現できるという素敵な体験をさせて頂きました。
また、当日は囲碁や将棋を机に置いたり、BGMとして、「朧月夜」「荒城の月」「浜辺の歌」「故郷」などなど、日本の唱歌などをジャズアレンジで歌とも合わせました。
いずれのイベントも毎回新鮮で、多くの方に参加頂き、感激です。
次回のイベント「とんちんかん」は来年になるかな、と。
ありがたいことに音楽的に忙しい日々を送らせていただいております・・・。
保育園での絵本とピアノの即興
2022年3月に道北に移住してから、様々なイベントを実施してきました。
これら全てがストーリーとしてつながっていて、また、今後もつながることでしょう。
ここ一年間で実施してきたものを振り返ります。
今日お伝えするのは、
保育園での絵本とピアノの即興です。
このイベントも私にとって重要な機会となりました。
私の下の娘は、昨年まで町の保育園に通っていました。その中で、親御さん達が何か出し物をしよう、という事になり、たまたまジャズピアノを弾く私に声がかかりました。
それは、絵本の読み聞かせに即興で音楽をつけるというものです。
絵本は2冊。Sさんというお母さんが絵本の読み聞かせをしてくれましたが、彼女の声はとても素晴らしく、楽しく演奏出来ました。
当日は保育園に通う子供と親御さんで満員の会場でした。
物語にピアノをその場で合わせるというのは、初めての経験でしたが、私は即興が好きなので、とても面白かったです。
この日をきっかけに、Sさん夫婦と私達夫婦は、絵本の読み聞かせとピアノの即興演奏、ものづくり、ジャズ演奏などをするイベント”とんちんかん”を立ち上げ、半年間で既に3回実施することができました。
イベント”とんちんかん”については、またの機会に書きたいと思います。
この道北の小さな町で、即興が一つの文化として始まろうとしているのを感じています。
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小学校にて即興合奏の授業
2022年3月に道北に移住してから、様々なイベントを実施してきました。
これら全てがストーリーとしてつながっていて、また、今後もつながることでしょう。
ここ一年間で実施してきたものを振り返ります。
今日お伝えするのは、
小学校での即興合奏の授業です。
私の音楽イベント活動はこの日から始まったといってもよいでしょう。
きっかけを作ったのは今年小学四年生になる長女と私の妻です。
ちなみに人との出会いのほとんどは家族のお陰のような気がしています。
ある日のこと、担任の先生と妻との面談の話の中で、私がコントラバスを演奏するという話になり、音楽の授業でご主人に楽器を持って来てもらえないか、との依頼がありました。
子供たちに音楽の授業をするのはとても楽しそう、とすぐに快諾。学校で先生とお話ししました。
私はコロナ禍に、大友良英さんという世界的な即興家の方のワークショップを受けたことがあり、この手法をいつかどこかで講師としてやってみたいな、と常々思っていました。
ジョンゾーン、ブッチモリスといった方々の考えたハンドサイン指揮法を元に大友さんが考えた、素人でも楽しく即興合奏できる手法です。
大友さんは、地元の福島で、東日本大震災の際にこの手法を使って、市民と音楽活動をされています。
私は最近、ジャズや音楽演奏について、会話や自転車と同じようなもの、とお伝えすることが多くなりました。上の記事では、大友さんが即興を”じゃんけん”と話しているのが印象的です。人がする活動として、プロもアマチュアも関係なく、誰でもできる遊びが音楽。
そこで、せっかく授業をするなら、即興合奏をさせてもらえないか、と提案したところ、全面的に学校が協力していただけることとなりました。
当日はかなり緊張しました。何せ指揮者として表に立ち、子供たちに教えるのは初めてですから。1時間与えられた時間、何を話そうか、そもそもどんな反応をするのか、、、。
体育館に大太鼓やら木琴やら様々な学校にある楽器をもって子供たちが集まりました。
私はコントラバスをもって登場。まずは自己紹介とコントラバスの紹介。そして初めてのハンドサインを使った即興合奏。小学三年生のみんなは、楽しそうにそれぞれの楽器を演奏してくれました。次に、大友さんの手法と同じように、子供たちが指揮を振る番です。初めの1人が手を挙げた後は、次々にやりたい!と。結局10人ほど指揮を振ってくれました。
最後にみんなに私から、音楽についてのお話をさせて頂きました。
当日まで何を話そうか、色々と考えましたが、結局シンプルに短く。それは、東日本大震災の直後、私がピアノを弾けなくなり、悩んだあげく、夜中に電子ピアノを即興で弾きまくり、泣いてしまったこと、そしてそのことで気持ちが落ち着いたエピソードです。
僕にとって、音楽は幸せになるためのものです。そんな話をしました。
そして、ピアノでオスカーピーターソンの「Hymn to Freedom」を皆さんのために演奏しました。音楽がみんなにとって、将来自由につながるものであることを祈って。
このことがあってから、私は今の町で、即興合奏を皆さんにお届けするようになりました。そのことはまた次回以降♪
企画を一緒にした担任の先生に深く感謝しております!
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二つの曲と一枚の絵
とうとうこの絵が届きました♪
Peace Pieceの始まりです。
Yoichiさんというイラストレーターさんが、私の作った2つの曲を元にこの絵を描いてくれたのです。
話せば長いのですが、、、出来るだけ短く。
1.Peace Pieceという空間
Peace Pieceとは、私達夫婦がずっと夢見てきた音楽や畑やものづくりを自由にするための、大自然に囲まれた空間です。
そこは様々な人が自分らしくいられる自由で平和(Peace)な空間。自給自足により、貨幣経済から半分抜け出す理想のライフスタイルを実現するという一つの芸術作品(Piece)です。
移住して1年間、町はずれに空き家を中心に土地を探してきて、いくつか候補地もあるのですが、いまだ決定してはいません。北海道には大自然に囲まれた素敵な土地がたくさんあります。
2.Peace Pieceをコンセプトにした二つの曲
まずは2つの曲を作成しました。
一曲目は”Peace Piece"。平和で自由な空間をイメージした曲です。
そして二曲目は、北海道に移住してから体感した大自然のダイナミクスを表現した”循環”という曲。私自身がなんとなくイメージして描いた一枚のスケッチを楽譜として即興的に作りました。※この記事の最後に掲載のYoutubeで視聴できます。
3.絵について
私が作曲した二つの曲を元に、Yoichiさんというイラストレーターさんが絵を描いてくれました。
Yoichiさんは、以前我々家族が暮らしていた鎌倉で知り合った素敵な画家さんです。実は彼は北海道出身。ひょんなことから交友を持つことになり、我々が引っ越してからも連絡を取り合っていました。
私は以前からPeace Pieceを開始するにあたり、そのイメージが欲しいと思っていました。土地を探すにしても、ライフスタイルを作り上げるにしても、その象徴となるイメージです。そしてそれを描いて頂けるのは、Yoichiさんしかいないことも分かっていました。
私は作った2つの曲の音源をYoichiさんに送り、Peace Pieceのコンセプトをお話しし、これらの曲から想起される絵を1枚描いてください、と無茶ぶりをしました。
快諾を頂き、半年ほどが過ぎました。
そして届いたこの素敵な1枚の絵。
家族4人で包装をほどき、目にした時の感動は一生忘れないでしょう、、、。
「曲を聴きながらたくさんの色を感じて、色の数だけどんな絵にするかなやみました。その結果がこの絵です。疲れた旅人がたどりついた楽園の絵になりました」
と、ご本人からの手紙も同封されていました。
Yoichiさんの絵はまさに私たちが描いている夢の空間です。これからこの空間を家族で作っていきます。時間はどれだけかかるかわかりませんが、きっとできると思っています。
この絵は我が家の家宝として壁に飾り、毎日眺めています。
あまりにも嬉しくて、動画にしたものです。是非ご視聴ください!
何かが始まるこの感覚は久しぶりです。
これからが楽しみです♪
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夜の静かなフレペの会
私の町には、グランドピアノが置かれているすてきな場所があります。
フレペと言って、高い天井と広い空間に暖炉が一つ、いくつかのテーブルと椅子。
アロマオイルなどを販売していて、コーヒーなどのドリンクも飲めます。
グランドピアノは大きな窓の横においてあり、冬の間は、しんしんと静かに降り続ける雪景色と暖炉を眺めながら、気持ちよくピアノを演奏することができます。
調理室や授乳室、アロマオイル抽出器、さらには外にピザ窯があります。
町民の皆さんは安い金額でここを借りることができるとともに、いつでも好きなだけ好きなように、気兼ねなく過ごすことができます。
ピアニストにとってはまさに最高のシチュエーションです。
私は移住した日からここによく通い、ピアノを弾いてきました。
また、音楽とものづくりのいくつかのイベントも開催してきました。
「夜の静かなフレペの会」は、今年の3月31日に開催しました。ろうそくの明かりと暖炉の灯の中で、ここフレペの夜の雰囲気を味わいながら私自身がピアノ演奏をゆったりと楽しみたいという思いから開催しました。
思いついてすぐにポスターを作り、告知をしました。
↓Facebookのイベントページです。
当日は何本も蝋燭を立てて、できる限り暗く落ち着いた雰囲気を演出しました。
やはり雰囲気の良い空間になりました。
私は約2時間、20曲ほど演奏しました。
お客さんもたくさん来てくれて、ほっこりした空間を味わって頂けたと思います。
また機会があればやりたいな。
そのうちいくつかの曲をYoutubeにアップしましたのでお聴きください♪
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川の流れと切り抜きについて
移住先のこの町で知り合った一人のトロンボーン奏者さん。
彼は町はずれに音楽スタジオを持っていて、二人で録音をしようと、コントラバスとアコーディオンと機材を持ってお伺いしました。
そこで録音した曲です。
コメントで”民族音楽”と書いてくれた方がいらっしゃいましたが、聞き直すと、ほんとそんな感じですね。
二人で近くの河原を散歩して、あれこれ話して帰ってきて、そのまま即興で色々試して録音。はじめはコントラバスと打楽器を合わせて、そのあとディジリドゥ、トロンボーン、トランペット、アコーディオンなどを多重録音。
その時は曲名が決まっていませんでしたが、後で聞いてみて初めに思ったのが、「川の流れ」でした。
彼も私も神奈川から移住してきましたが、こちらに来てから釣りをよくします。
彼はフライフィッシング、私はテンカラ。道北の美しい川に魅了されています。
なんとなくその経験が表現されているような気がして...。
「川の流れ」好きです。
ところで、最近は、切り抜きやショート動画など、短い情報入手が流行ってますね。
ストーリーを切ってしまうんですね。それはそれで新しい芸術が生まれるような気もしますが、直感的に思うのは、なんかいやだなあ、、、という感覚。
短い方がよい、効率が良い方がよい、時間を無駄に使いたくない。のかな?
音楽もイントロがなくなっているとかいいますが、私は音楽にはストーリーを求めることが多いです。なので、イントロが長くて本編があったりする方が面白い。私の作る曲はある意味そういう時代の流れは全く意識してない、もしくは逆張りしようとしているのかも知れません。
できるだけ物事の裏側に流れている物語を見つめたいものです。
2023年5月7日
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循環を五感で体感する事、音楽を通じたイベントなど
道北に移住して1年が経過しました。
大自然に感動する日々は続いています。
最近の自然の様子は・・・雪はほとんど解け、牧場の緑が広がり、山の中には桜のピンクがところどころに見え隠れしています。
雲雀が空高く鳴く中で、白鳥の群れが空を飛びかい、狐や兎、鹿が歩き回り、川にはヤマメが泳いでいます。
自然の中には、”はじまり”から”おわり”までの物語が明確に存在しています。
対照的に私たち人間は、おそらく産業革命以来、分業を進めてきたおかげでしょう、ものごとの全体像を知ることなく、与えられた役割のみを行う事が多いです。
私はこんな時代だからこそ、自分で人生に必要なものごとの全体像を理解し、自分自身というものを理解し、はじめから最後までの独自の物語を作ることが大切なのではないかと感じています。
そしてそのためには、まずは自然の”循環を体感”するという事だと思っています。
五感を通じて循環を体感し、これをアートで表現することで、感性を磨き、ものごとに対する俯瞰と瞬間瞬間を最大限生きることの力を身に着けることができるのではないか、というのが私の仮説です。そしてそんなことが自由に楽しくできる土壌を作るのが大人として子供に(もしくは同じ地域に生きる方々に)できる重要な役割だと。
さて、ここ一年間で音楽でやりたかった事を様々実現しています。
・小学校での即興合奏の授業
・保育園での絵本とピアノの即興
・ものづくりとジャズのイベント
・即興を中心とした、誰でも参加できる楽団の結成
・イラストとジャズの即興コラボ
・夜の静かなピアノコンサート
・作曲を元にイラストレーターさんに絵を依頼→完成
これらについてはまた記事にできればと思います。
そして今後考えている最も大きな事があります。
それは、移住先の北海道の土地と空き家を利用して、
”菜園を中心として、半分自給自足をしながら、音楽スタジオやものづくりアトリエを備えた自然に囲まれた空間を作りたい”
というものです。
音楽やものづくりのイベントは、我々夫婦(娘たちも運営)と、移住してきてから知り合った方々と始めましたが、将来目指すべき自分たちのライフスタイルにつながることでしょう。
我々夫婦で長年夢見てきたことがだんだんと実現に向かっている予感があります。
そんな将来を夢見て。
2023年5月4日
◆今日の一曲
空の変化は私に様々な曲を作らせましたが、今日作った曲をご紹介します。
”曇りのち晴れ”という曲です。。
前半は曇り、後半は晴れ、単純な曲ですが、思いっきり作りました。
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