Blue In Green

「Ｋｉｎｄ　Ｏｆ　Ｂｌｕｅ」というアルバムがあります。
マイルスデイビスがビルエバンスと組んで、ジャズの歴史
に新たな道を示した一枚。

ビルエバンスのアイデアがかなりあったと思われますが、
クラシックの要素をジャズに取り込み、モード（教会旋法）
手法を使った曲がいくつか入っています。

その中より、この「Ｂｌｕe　Ｉｎ　Ｇｒｅｅｎ」。
とにかく美しい。
始めのピアノの一音を聴いてみて下さい。波一つない静かな
湖面に漕ぎ出すボートのようです。

曲全体が一つの色を持っている。≪緑の中の青≫。
それは水槽の中のくらげが持っている色。

僕は、ラヴェルの「亡き王女の為のパヴァーヌ」を弾く感覚で
この曲を演奏しています。ラヴェルはジャズに近い作曲家だっ
たんじゃないかな、と思う。