Trompeta Toccata
ケニードーハムの熱い熱い曲。
お酒を飲みながら、無言でそれこそ熱い思いに
浸りたい時はこの曲がいい。頭を突き抜けます。
リズムはラテンの８分の６拍子。
とにもかくにも、かっこいい。
トランペットはもちろんのこと、
ヘンダーソンのサックスが激しい炎を創り出します。
そして何よりも味のあるトミーフラナガンのピアノ。
落ち着いたピアノソロは、激しかった炎を消してゆき、
ベースのアドリブで闇へと引き込まれます。
ドラムの一言でまた炎が燃え盛り、エンディングへ。
私の大好きな曲です。
演奏はしたことないので、来年出来ればやりたいな。
～トミーフラナガン（ピアニスト）の思い出～
彼はもう亡くなりましたが、学生の頃、ブルーノート
で演奏を聴きました。
もう既におじいさんでした。
助手の女性に肩を支えられてよぼよぼと
ピアノに歩いてきました。
｢弾けるのかな？｣
そう誰もが思ったでしょうが、鍵盤を叩き始めると
別人のように若返り、しゃんとして音を奏でていました。
ジャズピアニストで彼ほど多くの名盤で演奏した人は
いない、と言われるほどの、巨匠でした。
この曲を聴くと、あの時のトミーフラナガンがにやりと
笑って弾いているような気がする。
