ハービーハンコック『処女航海』より。
嵐の海を乗り越えて、処女航海はやっと休息。
静かな夕暮れの海原に、イルカ達が遊びに来る。
それはとても優雅な、美しい踊り。
僕は、この曲を考えるとき、いつもヘミングウエイの
『
老人と海』の最後の一行を思い出します。
疲労の充実感というんだろうか。
この曲はそれこそ、イルカになって演奏したい。
ピアノを海深く沈めて、願いをこめるように弾くのです。
写真は新婚旅行で行った
モルディブの夕暮れ。
この曲のイルカが泳いでるのは、こんな海なんじゃないかな、と思う。