Maiden Voyage(処女航海)
今日の海にはそこらじゅうの光が全部集まっていた。
『処女航海』
ハービーハンコックの同名アルバムの一曲目です。
アルバムを全曲聴くと、ストーリー仕立てになって
いるのが分かります。
始めの一曲目である、『処女航海』は、中でも僕の一番好きな曲です。
出だしの、ピアノのブロックコードに管楽器が入ってくるところで
毎回鳥肌が立つ。
『小さな船が大海原へ旅立つ。
たぶん天気は曇っていて、はるか沖の方はぼんやりと
稲妻が走っている。
海の向こうには何がある?
漕ぎ出さなくては分からない。』
だからこの曲を弾く時はまさに、[演奏中に何が起こるんだろう]
というざわっとした期待があるんですね。
そしていつも、何かを始めようとするとき、きっと無意識に
この曲が流れている。
アルバムの最終曲は『Dolphin Dance』
静かな海に、いるか達が来て舞い踊ります。